RevolutとWiseは、どちらも外貨の両替、海外でのカード決済、ATM引き出し、海外送金に使えますが、為替レートの決め方と手数料の見せ方が異なります。
日本居住者が選ぶときは、サービス名だけで決めず、同じ金額、通貨、送金先、支払方法をそろえ、実行直前に表示される総支払額と受取額を比べるのが確実です。
本記事は日本居住の個人利用者向けに、2026年9月5日に確認できた公開情報を整理したものです。
料金、利用限度額、対象通貨、特典は変更されるため、契約や取引の前に公式ページとアプリの最終見積もりを確認してください。
先に確認したい比較結果
RevolutのStandardプランは、所定の為替市場営業時間内かつ月次の無料枠内なら、両替手数料がかからない条件を設けています。
一方、Wiseはミッドマーケットレートを使い、通貨や金額に応じた手数料を別に表示します。
ATMは両サービスとも月25,000円までサービス側の手数料が無料ですが、超過後の計算方法とATM事業者が加算する手数料は同じではありません。
| 比較項目 | Revolut Standard | Wise | 確認する場所 |
|---|---|---|---|
| 両替 | 為替市場営業時間内は月30万円相当まで両替手数料なしで、超過部分は0.5%です。営業時間外の法定通貨の両替には1.0%が加わります。 | ミッドマーケットレートを使い、通貨と金額に応じた手数料を取引前に表示します。 | 両替直前のアプリ見積もり |
| ATM | 月次サイクルで25,000円まで無料です。超過部分には2%がかかります。 | 毎月25,000円まで無料です。超過時は100円と、25,000円を超える部分の1.75%がかかります。 | アプリの残枠とATM画面 |
| 国内送金 | 月次サイクルにつき1回は無料で、その後は1件220円です。 | 送金方法や通貨などの条件によって変わり、手続き前に手数料が表示されます。 | 送金先を入力した後の見積もり |
| 国際送金 | Revolutが徴収する国際送金手数料は無料ですが、受取銀行や中継銀行の手数料が生じる場合があります。 | 適用レート、手数料、予定受取額を送金前に表示します。 | 総支払額、予定受取額、中継銀行の扱い |
| 基本料金 | Standardの月額料金は無料です。有料プランは無料枠などの条件が異なります。 | 基本的に使った機能に応じて支払う料金体系で、定額プランの契約はありません。 | 契約するプランの最新料金 |
ATM事業者が独自に請求する手数料は、表の金額とは別に発生する場合があります。
為替レートと手数料の違い
ミッドマーケットレートとは
ミッドマーケットレートは、通貨の売値と買値の中間にある市場レートです。
Wiseはこのレートと手数料を分けて表示するため、「手数料を差し引いた後に相手がいくら受け取るか」を確認しやすい設計です。
ただし、送金元通貨、送金先通貨、金額、入金方法によって手数料は変わるので、「Wiseなら常に最安」とは限りません。
Revolutの無料枠を読む
月次サイクルは、暦月ではなく契約日を基準に区切られる利用期間です。
Standardプランでは、この期間内に行った両替が30万円相当を超えると、超過部分に0.5%の両替手数料がかかります。
さらに、Revolutが定める為替市場営業時間外には、法定通貨の両替へ1.0%が加わります。
「平日なら必ず無料」という意味ではなく、利用額と取引時刻の両方を確認する必要があります。
Wiseの為替レート保証を読む
為替レート保証は、送金手続きで示されたレートを一定時間固定する仕組みです。
Wiseは送金設定時に期限を表示し、その期限までに全額が到着した場合に固定レートを適用します。
週末に送金を設定すると金曜日の最終利用可能レートが使われますが、資金の到着が期限を過ぎた場合などは、受領時のレートに変わることがあります。
ATMで比べるときの注意点
ATMの比較では、サービス側の無料枠だけでなく、ATM事業者の手数料と両替の有無を分けて確認します。
- 無料枠の残り:Revolutは月次サイクル、Wiseはアカウント単位の月間枠を確認します。
- 超過手数料:RevolutとWiseでは、定率、定額、超過部分の計算方法が異なります。
- ATM事業者の手数料:ATM画面に別料金が表示された場合は、サービス側の無料枠内でも負担が生じることがあります。
- 両替手数料:口座に引出通貨の残高がなければ、引き出し時の両替条件も費用に影響します。
DCCでは現地通貨を確認する
DCC(Dynamic Currency Conversion)は、店舗やATMが、利用者の自国通貨へ換算して請求する仕組みです。
海外で円建て請求を選ぶと、店舗側やATM側が設定した換算レートが使われる場合があります。
端末に現地通貨と日本円の選択肢が出たときは、現地通貨の金額と手数料を確認し、通常は現地通貨を選んでRevolutまたはWise側で両替するほうが比較しやすくなります。
海外送金で比べる項目
海外送金は、画面に「送金手数料無料」と表示されていても、受取額まで同じになるとは限りません。
両替レート、サービスの手数料、中継銀行や受取銀行の手数料によって、相手に届く金額が変わるためです。
- 両方のサービスで、同じ送金額、通貨、送金先、入金方法を設定します。
- 総支払額、適用レート、サービス手数料、予定受取額を記録します。
- 見積もりの有効期限と、中継銀行手数料が予定受取額に含まれるかを確認します。
- 受取日数も必要条件に含め、費用だけで判断しません。
Revolutには、対象ルートで前払いの定額手数料を支払い、受取人が全額を受け取れるようにする「Pay All Fees」機能があります。
利用できるルートと手数料は変わるため、送金画面の表示を確認してください。
利用場面ごとの選び方
海外旅行でカード決済が中心の場合
為替市場営業時間内に事前両替でき、Standardの無料枠に収まるなら、Revolutは両替手数料を抑えやすくなります。
ただし、実際の適用レート、週末の追加手数料、ATMの利用額を含めてWiseの見積もりと比べる必要があります。
カードの紛失に備えたい場合は、二つのサービスを予備カードとして持つ選択肢もありますが、残高と本人確認情報を二つの口座で管理する手間が増えます。
学費、家賃、報酬を海外へ送る場合
予定受取額を事前に確認しやすい点を重視するなら、Wiseの見積もりは判断材料になります。
一方、Revolutでもアプリ上で手数料を確認でき、対象ルートではPay All Feesを選べるため、同じ送金条件で受取額を比べて決めます。
毎月の送金では、前月の結果をそのまま当てはめず、実行のたびに見積もりを取り直してください。
外貨収入や越境ECで使う場合
個人向けカードの使い勝手だけでなく、必要な通貨の受取情報を取得できるか、明細を経理処理へ渡せるか、事業利用の条件に合うかを確認します。
受取、両替、支払いの流れを一枚に書き出すと、どの段階で手数料や確認作業が生じるかを比較できます。
法人や個人事業の資金を扱う場合は、個人向けプランだけで判断せず、それぞれの事業者向けサービスと利用条件を確認してください。
同じ条件で見積もる手順
比較結果は為替相場と料金条件で変わるため、次の手順を取引の直前に行います。
- 用途を決める:カード決済、ATM、海外送金、外貨受取のどれかを一つ選びます。
- 条件をそろえる:金額、通貨、送金先、入金方法、実行時刻を同じにします。
- 画面を比較する:支払総額、受取額、為替レート、各手数料を並べます。
- 外部費用を足す:ATM事業者、中継銀行、受取銀行が請求する可能性を確認します。
- 期限を確認する:見積もりや保証レートがいつまで有効かを確認してから実行します。
手数料率の低さだけでなく、最終的に支払う金額と相手が受け取る金額の差を見ると、条件の違いを取り違えにくくなります。
RevolutとWiseのどちらを選ぶか
- Revolutを検討しやすい人:為替市場営業時間内に両替を準備でき、カード決済を中心に使いたい人。
- Wiseを検討しやすい人:海外送金や外貨受取で、ミッドマーケットレートと手数料を分けて確認したい人。
- 両方を検討しやすい人:決済用と送金用を分けたい人や、旅行中の予備カードが必要な人。
この分類は絶対的な優劣ではなく、比較を始めるための目安です。
同じサービスでも、プラン、通貨、金額、曜日、送金経路が変われば結果は変わります。
契約前の確認リスト
- 必要な通貨と送金先に対応しているか。
- 本人確認を含む利用開始までの手続きに余裕があるか。
- 両替の無料枠と、その更新日を確認したか。
- ATMの無料枠、超過料金、ATM事業者の手数料を確認したか。
- 送金の総支払額と予定受取額を同じ時刻に比べたか。
- 見積もりや保証レートの有効期限を確認したか。
- 事業利用なら、個人向けではなく該当する利用条件を確認したか。
Revolutの紹介リンク
紹介特典の有無、内容、対象者、期限は変更されるため、リンク先と申込画面に表示される条件を確認してください。
参考にした公式情報
この記事に関連する株式会社greedenの取り組み
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