アーセナルはスペインのエスタディ・モンティリビで行われたプレシーズンマッチを終え、ジローナに4-1で勝利した。
アーセナルの公式マッチレポートによると、得点者はカイ・ハヴァーツ、クリストス・トゾリス、マックス・ダウマン、ガブリエウ・ジェズスだった。
ESPNの試合ページもフルタイムと4-1の結果を記録している。
ただし、4点差に近い一方的な試合ではなかった。
シュート数と枠内シュート数ではジローナが上回っており、アーセナルは限られた好機を得点へ変える精度とゴール前の守備で差をつけた。
5得点の流れ
先制点は16分に生まれた。
右から内側へ入ったダウマンが相手を外してスルーパスを通し、抜け出したハヴァーツが左足で決めた。
30分にはリッカルド・カラフィオーリからボールを受けたトゾリスが左からペナルティーエリアへ進み、右足のシュートをゴール右下へ送った。
公式レポートは、この得点をトゾリスのアーセナル加入後初ゴールとしている。
ジローナは50分、CKからアルナウ・マルティネスがヘディングで決め、1点差に迫った。
アーセナルは直後の53分、ダウマンの左足によるロングシュートで再び2点差とした。
55分にはベン・ホワイトが相手陣内でボールを奪い、その流れからジェズスが1対1を制した。
ジローナの得点から5分間で2点を返した反応の速さが、試合の行方を決めた。
数字が示す勝敗の分岐点
ESPNが掲載したチーム統計は、アーセナルがボールを独占して押し切った試合ではないことを示している。
| 項目 | ジローナ | アーセナル |
|---|---|---|
| 支配率 | 47% | 53% |
| シュート | 13本 | 12本 |
| 枠内シュート | 6本 | 5本 |
| CK | 5本 | 4本 |
| ファウル | 10回 | 11回 |
| イエローカード | 1枚 | 0枚 |
| セーブ | 1回 | 5回 |
| 成功パス/総パス | 372本/408本 | 424本/462本 |
支配率の差は6ポイントで、総パス数もアーセナルが54本多い程度だった。
両チームとも成功パスが総パスの9割を超えており、ボール保持の安定度には大差がない。
シュートはジローナが1本多く、枠内シュートもジローナが6本対5本で上回った。
それでもアーセナルは枠内5本のうち4本を得点にし、ジローナは枠内6本で1得点にとどまった。
単純な枠内シュート決定率ではアーセナルが80%、ジローナが約17%となる。
この差には、アーセナルのフィニッシュ精度だけでなく、5セーブを記録した守備側の貢献も含まれる。
一方、ジローナは5本のCKから1点を奪った。
アーセナルにとって、流れの中での守備が機能しても、セットプレーでは相手に反撃の足場を与えた点が確認材料になる。
ファウルは10回対11回、イエローカードは1枚対0枚だった。
激しさを失わず、アーセナルがカードを受けずに終えたことは、プレシーズンの負荷管理という意味でも好ましい。
ダウマンが攻撃の二つの役割を担った
ダウマンは1得点と1アシストを記録した。
先制点では右から中央へ入り、相手をかわしてからハヴァーツの走路へパスを通した。
自身の得点では、ジローナが1点差に迫った直後に左足のロングシュートを決めた。
二つの場面は役割が異なる。
一つ目は味方の動きに合わせて局面を解くプレーで、二つ目は自分のシュートで相手の勢いを止めるプレーだった。
若手選手の評価を一試合だけで固めることはできないが、異なる方法で得点に関与した事実は次の起用を考える材料になる。
交代後も落ちなかった攻撃の速度
この試合は公式戦と異なり、選手の状態確認を目的に多くの交代が行われた。
アーセナルは32分にジェズス、マーリ・サーモン、ファビオ・ヴィエイラを投入し、61分には9人を一度に交代させた。
大幅な入れ替えがあったにもかかわらず、後半の早い時間帯に2点を重ねた。
ただし、4-1という結果をプレミアリーグ開幕後の強さへ直結させることはできない。
プレシーズンは相手も選手交代と負荷を調整しており、チームの完成度を90分間同じ条件で比べる試合ではないからだ。
今回確かめられたのは、前線の複数選手が好機を仕留め、交代後のGKを含む守備陣が失点の拡大を防いだことまでである。
編集部選定のベストゴールとMVP
ベストゴールはダウマンの53分の一撃
編集部選定のベストゴールは、ダウマンが左足で決めた53分のロングシュートとする。
距離のある位置から決めた技術に加え、ジローナの追撃から3分後に点差を戻した試合上の価値を評価した。
これは公式表彰ではなく、本記事の編集部選定である。
本日のMVPはダウマン
編集部選定のMVPもダウマンとする。
先制点を導くアシストと3点目を記録し、得点機の創出とフィニッシュの両方で結果を残したためだ。
こちらも公式表彰ではない。
筆者の視点
以下は、確認できた結果と統計を踏まえた筆者の意見である。
筆者は、相手に枠内シュートを6本許しながらも、攻撃の選択肢とGKのセーブで試合を制御し直した点を前向きに評価したい。
特に、失点直後に若手のダウマンと経験豊富なジェズスが続けて得点した流れには、世代の異なる選手が同じ試合で力を発揮する魅力があった。
次の試合で注目したいのは、得点力の再現だけではない。
ジローナに許した13本のシュートとセットプレーからの失点を減らせれば、内容と結果がさらに近づく。
決定力という好材料を守備の改善につなげられるかが、プレミアリーグ開幕へ向けた見どころになる。
よくある質問
試合結果と試合状態は?
試合はフルタイムまで行われ、アーセナルがジローナに4-1で勝利した。
得点者は誰?
アーセナルはハヴァーツ、トゾリス、ダウマン、ジェズスが得点し、ジローナはアルナウ・マルティネスが得点した。
4-1でも内容は一方的だった?
シュートはジローナ13本、アーセナル12本で、枠内シュートもジローナが1本多かった。
得点差を生んだ主因は、アーセナルが枠内5本から4点を奪った決定力と、守備側の5セーブだった。

