トッテナム・ホットスパーはプレシーズン初戦でMKドンズを1-0で下した。
決勝点は開始3分、今夏加入したマテウス・フェルナンデスが放ったペナルティーエリア外からのボレーだった。
試合は終了しており、結果はトッテナム公式とプレミアリーグ公式のプレシーズン結果一覧で確認できる。
開始3分の一撃が決勝点に
トッテナムの公式マッチレポートによると、試合は7月22日にホットスパー・ウェイで非公開の親善試合として行われた。
マティス・テルのコーナーキックをGKクレイグ・マクギリブレイがパンチングで押し返すと、フェルナンデスがこぼれ球をダイレクトで捉えた。
シュートはポストの内側をたたいてゴールに入り、この1点がそのまま勝敗を分けた。
トッテナムはボールと陣地を握ったものの、MKドンズの5-4-1を前に決定機を増やし切れなかった。
前半にはドミニク・ソランケとマノル・ソロモンが相手GKに阻まれ、後半にはリシャルリソンの得点がオフサイドで取り消された。
終盤にはMKドンズのベン・ワイルズが約10ヤードからヘディングシュートを放ったが、GKマルティン・ドゥブラフカが上へはじき出し、トッテナムが無失点で試合を締めた。
5項目の数字が示す試合内容
Sports Moleの試合統計では、主要な数字は次のように記録されている。
| 項目 | トッテナム | MKドンズ |
|---|---|---|
| ボール支配率 | 71% | 29% |
| シュート | 9本 | 5本 |
| 枠内シュート | 4本 | 3本 |
| コーナーキック | 5本 | 6本 |
| ファウル | 10回 | 9回 |
支配率の42ポイント差に対し、シュート差は4本、枠内シュート差は1本にとどまった。
トッテナムは長くボールを保持したが、保持時間ほど一方的にゴールを脅かしたわけではない。
一方のMKドンズは支配率29%でも5本のシュートを放ち、そのうち3本を枠に飛ばした。
コーナーキックも6本でトッテナムを1本上回っており、低い位置で耐えるだけではなく、限られた攻撃機会からセットプレーへ持ち込んだことが分かる。
ファウルは10対9と近く、試合の競争性が片側だけの激しさで生まれたものではなかった。
この試合について信頼できる公開資料では期待得点が確認できないため、決定機の質を数値で断定することはできない。
プレシーズン初戦としての評価範囲
プレミアリーグ公式の試合結果一覧も、トッテナムの1-0勝利を掲載している。
ただし、この試合はリーグ戦ではなく、シーズン開幕へ向けた準備の一戦である。
ロベルト・デ・ゼルビ監督はハーフタイムに先発11人のうち10人を交代させた。
フェルナンデスとサンドロ・トナーリは前半45分をプレーし、後半からドゥブラフカらが入った。
長期離脱から戻ったベン・デイヴィス、昨季の期限付き移籍を終えた高井幸大とソロモンにも実戦の時間が与えられた。
大幅な交代があったため、90分を通した連係や運動量を公式戦と同じ基準で評価するのは適切ではない。
それでも、新加入選手が中盤で並び、複数の若手と復帰組が試合に出られたことは、準備段階を確認する材料になる。
筆者選出のベストゴールとMVP
以下は公式表彰ではなく、この試合を対象とした筆者の選出である。
ベストゴール
ベストゴールは、フェルナンデスが開始3分に決めたボレーを選ぶ。
この試合唯一の得点であり、パンチングで高く浮いたボールに対して迷わず振り抜き、ポストの内側へ収めた技術と判断を評価した。
MVP
MVPもフェルナンデスとする。
出場は前半のみだったが、デビュー戦で決勝点を挙げ、ボール保持が得点機会へ結び付きにくかった試合を個人の一撃で動かした。
筆者の展望
筆者は、フェルナンデスが加入後最初の実戦で、こぼれ球を得点へ変える思い切りを示したことを前向きな材料と考える。
プレミアリーグ開幕までに求められるのは、この鮮烈な一場面を過大評価することではなく、71%の支配率をより多くの決定機へつなげる攻撃の整備である。
MKドンズが最後まで1点差を保ち、枠内シュートとコーナーキックで競り合ったからこそ、トッテナムは守備への切り替えと試合の閉じ方も確認できた。
新加入選手、復帰組、若手が同じ試合で実戦感覚を得た点には、次のプレシーズン戦へつながる価値がある。

