システム開発入門の第16週では、前週のテストプレイで集めたフィードバックをもとに、アプリの改善実装と最終チェックに取り組みました。
完成前のアプリを、作り手の視点と利用者の視点の両方から確かめる授業です。
授業は、改善プランに沿った修正、チェックリストを使った動作確認、クラスメイト同士のクロスチェックという三段階で進みました。
フィードバックを修正内容へ変える
改善実装とは、見つかった使いにくさや不具合を、実際の機能や表示の修正へ落とし込む作業です。
今回は、前週に決めた優先順位に沿ってコードを修正しました。
「フィードバックをどう活かすかが、本当の腕の見せどころです。今日は“より良いユーザー体験”を目指して実装と確認を重ねましょう。」
田中先生
ここでいうユーザー体験とは、利用者が迷わず操作でき、入力を誤ったときにも次の行動を理解できる状態を指します。
授業では、次の三つを中心に修正しました。
- 入力ガイドの追加:選択肢番号を表示し、何を入力すればよいかを画面上で分かるようにする。
- 戻る機能の実装:前のステップへ戻れるメニューを加え、操作をやり直せるようにする。
- エラーメッセージの具体化:「1〜3の数字を入力してください」のように、誤りの内容と次の操作を伝える。
修正後には、「選択肢番号を表示したら操作がスムーズになった」「戻る機能でテストプレイが快適になった」という声が上がりました。
小さな表示や操作の変更でも、使う人の迷いを減らせることを確認できました。
最終チェックリストで動作を確かめる
修正が終わっても、それだけで完成とは判断できません。
変更した機能が意図どおりに動き、ほかの操作に影響していないかを改めて確かめる必要があります。
正常系は、想定した入力と手順で操作した場合の動きです。
異常系は、不正な値や空欄など、想定どおりではない入力をした場合の動きを指します。
- 正常系の確認:想定した手順で、必要な機能が最後まで動くか。
- 異常系の確認:不正入力や空入力に対して、処理が止まらず適切な案内が出るか。
- 操作機能の確認:戻る機能と再スタート機能が、狙った位置へ移動するか。
- 表示の確認:日本語表現と画面レイアウトに不統一がないか。
受講者はチェックリストで定めた操作を一つずつ試し、修正内容を確認しました。
「細かいところまで確認すると安心感が違う」という感想からも、実装と検証を分けずに進める大切さが伝わります。
ペアの操作で見落としを探す
クロスチェックとは、作成者とは別の人がアプリを操作し、気付いた点を確かめることです。
自分では迷わない操作でも、初めて触れる人は別のところで戸惑う場合があります。
- 予定した改善が画面や動作に反映されているか。
- 作成者が想定していなかった操作でも止まらないか。
- 案内や操作の流れが、初めて使う人にも分かりやすいか。
ペアからは、戻る機能の分かりやすさを評価する声があり、作成者側からも別の人に操作してもらうことで新しい気付きが得られたという感想が出ました。
改善と確認を一つの流れにする
今回の授業で行ったのは、フィードバックを受け取り、優先順位を決めて修正し、自分と他者の操作で確かめる一連の作業です。
修正して終わるのではなく、再検証まで行うことで、改善が実際の使いやすさにつながっているかを判断できます。
「ここまでやり切った経験は、次の開発でも大きな財産になります。完成度を高めるには、改善と確認を繰り返す姿勢が何よりも大切です。」
田中先生
次週は、完成したアプリをクラスで発表し、これまでの学びを振り返ります。
第16週は、発表前に機能と使いやすさの両面を整える時間になりました。
この記事に関連する株式会社greedenの取り組み
改善点を具体的な実装と検証へつなげることは、使いやすいアプリを育てる基本です。株式会社greedenは、iOSとAndroidアプリの企画、実装、運用を支援し、リリース後の機能改善にも継続して対応します。

