【授業レポート】システム開発入門 第12週目:設計から始めるオリジナルアプリ開発

teacher asking a question to the class
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システム開発入門の第12週では、1年生が自分で考えた設計書をコードへ落とし込み、オリジナルアプリの開発を始めました。今回の目標は、最初から完成品を作ることではありません。入力と出力のような小さな機能を動かし、試しながら次の処理を足していくことです。

前週に整理したアプリの目的、入力、処理、出力が、今回の実装を進める道しるべになりました。

設計を動く試作品に変える

プロトタイプとは、完成前に動きや使い方を確かめるための試作品です。設計書だけでは気付きにくい不足や扱いにくさも、実際に動かすと確認しやすくなります。

田中先生は、授業の進め方を次の順序で示しました。

  1. 設計をもとに、必要な処理を書く
  2. 一部の機能だけでも動かす
  3. 想定どおりに動くか試す
  4. 見つかった問題を直す
  5. 機能を少しずつ完成へ近づける

「今日からは、自分のアイデアを形にする時間です。大切なのは、動くものを少しずつ作っていくこと。一気に完成を目指すのではなく、小さく動くことを繰り返していきましょう」

最初の目標は入力と出力

最初に取り組んだのは、利用者が入力した内容を受け取り、画面へ文字を表示する処理です。

  • 入力:利用者がキーボードなどから値を渡すこと。この例ではPythonのinput()を使います。
  • 出力:プログラムが処理結果や案内を画面へ示すこと。この例ではprint()を使います。

名前を受け取って表示する例

name = input("あなたの名前を入力してください:")
print(name + "さん、診断を始めます!")

1行目は、入力された名前をnameという変数に保存します。2行目は、その名前と案内文をつないで表示します。診断機能はまだありませんが、「入力を受け取って表示する」という最初の流れを確かめられます。

生徒A「まだ中身はないけど、動くだけでちょっと感動」

生徒B「スタート画面みたいな感じでいいね」

リスト、ループ、関数で処理を整理する

入力と出力を確認した後は、設計書にある質問や結果表示の処理を組み立てました。ここでは、同じ処理を何度も手書きしないための仕組みが役立ちます。

  • リスト:複数の値を順番にまとめて持つ仕組みです。
  • ループ:同じ形の処理を繰り返す仕組みです。
  • 関数:ひとまとまりの処理に名前を付け、必要な場所から呼び出せる形にしたものです。

質問を順番に表示する例

questions = ["朝ごはんは食べましたか?", "好きな色は?", "休日は家派?外派?"]

for q in questions:
    input(q)

questionsには三つの質問が入っています。for文は、その質問を一つずつqへ取り出し、順番に入力を求めます。この例は質問を繰り返し表示するところまでです。回答を診断結果に使うには、受け取った値を保存し、設計に沿って処理する必要があります。

関数の役割を復習したい場合は、第7週のミニアプリ制作も参考になります。

生徒C「リストとループで一気に処理できるの便利!」

生徒D「関数にまとめたら、コードが読みやすくなった」

個別制作で生まれたアプリの形

授業後半は、それぞれの設計書をもとに実装を進める時間です。教室では、次のようなアプリが動き始めました。

  • 名前によって結果が変わる診断ツール
  • 点数によってアドバイスを変える自己分析アプリ
  • 選択肢によって次の質問が変わる分岐型ストーリー

画面にはprint()やinput()を使った確認用の処理が並び、実行するとエラーが出る場面もありました。エラーは失敗の印ではなく、どこで処理が止まったかを確かめる手がかりです。一度に多くの箇所を変えず、原因になりそうな部分を一つ直して再実行すると、変更と結果の関係を追いやすくなります。

生徒E「エラーばっかりだけど、それがまた楽しい(笑)」

生徒F「動いた!マジで自分で作ってる感じする!」

今回の授業で確かめた開発の進め方

今回の実習は、設計から完成までを一気に進めるのではなく、各段階で確かめながら前へ進む練習でした。

授業で示された開発の流れ
段階 確かめること
設計 何を入力し、どのように処理し、何を出力するかを整理する
プロトタイプ 小さな機能を動かし、考えた流れを形にする
テスト 想定した操作で動くかを試す
改善 見つかった問題や分かりにくい部分を直す
完成 必要な機能をそろえ、全体の動きを確認する

「今日やってもらったのは、小さく作って試すという開発の基本。うまくいかなくても大丈夫。プログラミングは、間違えて学ぶ力がとても大事なんです」

次回はテストと改良へ

次回は、今回作り始めたアプリが想定どおりに動くかを確かめ、より使いやすくするための改良に取り組みます。続きは第13週のテストと改善の授業で紹介しています。

設計した内容が画面上で初めて動くと、次に直すべき点も見えてきます。小さく作り、試し、直す。この繰り返しが、自分のアイデアを完成へ近づけます。

設計を小さく動かし、試して直す姿勢は、学習だけでなく実際のアプリ開発にも通じます。株式会社greedenは、iOSとAndroid向けアプリの企画、実装、運用を支援し、アイデアを使える形へ進める過程に伴走します。

投稿者 greeden

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