システム開発入門の第5週目では、複数のデータを一つにまとめる配列と、そのデータを順番に処理する方法を学びました。
今回のPythonコードではリストを使い、名前を一件ずつ書く場合と比べながら、まとめて管理する利点を確かめました。
複数の名前を一つにまとめる
配列は、複数の値を順番にまとめて扱う仕組みです。
今回のコードでは、Pythonのリストを配列として使いました。
クラス全員の名前を一件ずつ変数や出力処理に書くと、人数が増えるたびに同じような記述が増えます。
名前を一つのリストにまとめれば、データの置き場所と処理の書き方を分けられます。
students = ["田中", "山田", "鈴木"]
studentsはリストに付けた名前です。
角括弧の中に三つの名前をカンマで区切って並べることで、順番を保った一つのまとまりとして扱えます。
インデックスで一件を取り出す
インデックスは、リスト内の位置を指定する番号です。
Pythonのリストでは先頭を0として数えるため、最初の「田中」を取り出すコードはstudents[0]になります。
students = ["田中", "山田", "鈴木"]
print(students[0]) # 田中
| 見た目の順番 | インデックス | 取り出せる値 |
|---|---|---|
| 1番目 | 0 |
田中 |
| 2番目 | 1 |
山田 |
| 3番目 | 2 |
鈴木 |
普段の数え方では「1番目」でも、コードで指定する番号は0です。
この違いを意識すると、どの値を取り出しているのかを追いやすくなります。
for文で全員を順番に処理する
リストの強みは、第4週目に学んだfor文と組み合わせると分かりやすくなります。
students = ["田中", "山田", "鈴木"]
for name in students:
print(name + " さん、こんにちは")
このコードは、次の順序で動きます。
studentsから名前を一件取り出します。- 取り出した名前を一時的に
nameへ入れます。 print()で、その名前とあいさつを表示します。- リストの最後まで同じ処理を繰り返します。
表示結果は次のとおりです。
田中 さん、こんにちは
山田 さん、こんにちは
鈴木 さん、こんにちは
名前が増えたときはリストに値を追加すればよく、同じprint()を人数分書き足す必要はありません。
自分で配列を作る実習
授業の後半では、生徒が自分でテーマを決め、リストの内容を順番に表示するプログラムを作りました。
取り組んだ題材には、次のようなものがありました。
- 好きな食べ物を順番に紹介する
- 授業の時間割を曜日ごとに表示する
- 自作キャラクターの名前を並べ、セリフを添えて表示する
題材が変わっても、「複数の値をまとめる」「順番に取り出す」という処理の組み立て方は共通しています。
第5週目の学習ポイント
- 複数の値は、角括弧を使ったリストにまとめられます。
- リスト内の位置はインデックスで指定し、先頭は
0です。 for文を使うと、リスト内の値を一件ずつ順番に処理できます。- データをリストにまとめると、同じ処理を何度も書かずに済みます。
次回は関数を学ぶ
次回は、繰り返し使う処理に名前を付けてまとめる関数を扱います。
第6週目の関数の授業レポートでは、今回のリストと繰り返し処理から一歩進み、処理を整理して再利用する考え方へつなげます。

