高校1年生のシステム開発入門、第2週目では、Pythonの変数と計算を学びました。
第1週目の授業ではprint()を使って文字を表示しましたが、今回は数値に名前を付け、必要なときに取り出して計算する流れへ進みます。
授業全体の構成を先に知りたい場合は、高校のシステム開発授業で扱う内容もあわせて確認できます。
変数は値につける名前
Pythonの変数は、数値などの値に名前を付け、後の処理から使えるようにする仕組みです。
授業では、変数をプログラムの「メモ帳」や「箱」にたとえて説明しました。
「みんな、メモ帳って使ったことあるよね? 変数は、プログラムにおける『メモ帳』です」
田中先生
このたとえで押さえたいのは、値を必要なときに名前で呼び出せる点です。
生徒からは「保存とは違うのか」という質問も出ました。
今回扱う変数は、プログラムの処理で使う値を一時的に覚えておくためのものです。ファイルなどに記録し、後から再び使う「保存」とは目的が異なります。
変数に値を代入して表示する
最初の実習では、変数xに数値を入れ、その値を画面に表示しました。
x = 10
print(x)
このコードは、上から順に次のように動きます。
x = 10で、xという名前に数値の10を代入する。print(x)で、xに入っている値を取り出す。- 画面に
10と表示する。
xと書いたのに10が表示されたことで、生徒たちは「変数名を使って中の値を呼び出す」という動きを確かめられました。
二つの変数を使って計算する
次の実習では、二つの変数に入れた数値を足し算しました。
a = 5
b = 3
print(a + b)
まずaに5、bに3を代入します。
続くprint(a + b)では、二つの値を取り出して足し算し、その結果である8を表示します。
「プログラムの中では、いきなり答えは出ません。人間がやっているように、一つずつ手順を追っていくんです」
田中先生
コードを読むときも、上から一行ずつ「どの変数に何が入るか」を書き出すと、計算の流れを追いやすくなります。
ミニ課題で代入と計算を確かめる
授業後半では、次のミニ課題に取り組みました。
- 変数に自分の年齢を入れ、5年後の年齢を表示する。
- 商品Aの120円と商品Bの150円を足し、合計金額を表示する。
商品代金の課題は、たとえば次のように書けます。
product_a_price = 120
product_b_price = 150
print(product_a_price + product_b_price)
実行すると、合計の270が表示されます。
短い例ではaやbでも計算できますが、product_a_priceのように内容が分かる名前を付けると、何の値を扱っているのか読み取りやすくなります。
生徒たちは、必要な値を変数に入れ、式を組み立て、print()で結果を確かめる流れを繰り返しました。教室では、課題を解けた生徒から「あ、できた!」という声も上がりました。
今回の授業で学んだこと
- 変数を使うと、値に名前を付けて後の処理から利用できる。
- 代入、計算、表示の順に追うと、コードの動きを理解しやすい。
- 変数名に値の意味を表す言葉を使うと、コードを読み返しやすくなる。
変数は、計算に使う数値を整理し、プログラムの手順を読みやすくするための基礎になります。
次回は条件分岐へ
次回は、「もし条件に当てはまるなら、この処理をする」という流れを表す条件分岐を学びます。
第3週目の条件分岐の授業レポートでは、今回学んだ変数を判断の材料として使う段階へ進みます。

