内部対策(オンページSEO)とは、自分のサイト内でページの内容と構造を整え、読者と検索エンジンの双方にテーマを伝わりやすくする取り組みです。
キーワードを本文に入れるだけではなく、見出し、内部リンク、画像、表示速度、モバイル対応なども含めて点検します。
SEO対策における内部対策、外部対策、テクニカルSEOの違いを確認しておくと、この記事で扱う範囲を整理しやすくなります。
この記事では、元の記事に挙げられていた12の施策を、実施する目的ごとに整理します。
内部対策で整える三つの領域
12の施策は、何のために行うかで分けると理解しやすくなります。
| 領域 | 目的 | 主な施策 |
|---|---|---|
| 内容を明確にする | ページが答える質問と情報の順序を明確にする | キーワード、コンテンツ、メタデータ、見出し |
| 情報をたどりやすくする | 関連ページやサイト内の現在地を見つけやすくする | 内部リンク、URL、パンくずリスト、構造化データ |
| 読みやすい環境を整える | 端末や通信環境が変わっても内容を利用しやすくする | 画像、モバイル対応、表示速度、HTTPS |
SEOの初心者や中級者は基礎の確認に、サイト運営者やデザイナーは改善箇所の洗い出しに、マーケティング担当者は読者が目的の情報へ進みやすい導線の点検に利用できます。
ページのテーマと内容を明確にする
キーワードは読者の質問を表す語句として選ぶ
キーワードは、読者が知りたいこととページの内容を結び付ける語句です。
GoogleキーワードプランナーやAhrefsなどで候補を探すときは、検索回数だけを見るのではなく、その語句で何を知りたいのかを考えます。
たとえば、ランニングシューズの記事なら、次のように質問を分けられます。
- 軸となる語句:ランニングシューズ
- 想定する読者:初心者
- 知りたいこと:選び方
この組み合わせなら、「初心者向けランニングシューズの選び方」のように、ページの役割が伝わるタイトルや見出しを作れます。
同じ語句を不自然に繰り返すのではなく、タイトル、見出し、本文、メタディスクリプションへ必要な範囲で配置します。
コンテンツは質問への答えから組み立てる
質の高いコンテンツとは、情報量が多いだけの記事ではありません。
読者の質問を特定し、答え、判断材料、次に取る行動の順で説明した記事です。
ランニング初心者向けの記事なら、準備するものをチェックリストにし、シューズを選ぶ基準を見出しで分けると、必要な情報を探しやすくなります。
文章だけでは伝えにくい動きや形は、内容に合う図、画像、動画で補います。
視覚資料は飾りとして増やすのではなく、本文のどの説明を助けるのかを決めて使います。
検索結果とページ構造を整える
タイトルとメタディスクリプションの役割を分ける
メタデータは、ページの内容を説明する情報です。
この記事で扱う主な項目は、ページの題名となるタイトルと、内容を短く説明するメタディスクリプションです。
- タイトル:主なテーマと、誰のどの疑問に答えるページかを簡潔に示します。
- メタディスクリプション:記事でわかることを要約し、タイトルだけでは伝えきれない内容を補います。
たとえば、タイトルを「初心者向けランニングシューズの選び方」とした場合、メタディスクリプションでは記事が扱う選び方のポイントを説明します。
興味を引く表現を優先して本文にない内容を約束すると、ページを開いた読者の期待と記事の内容がずれてしまいます。
見出しは内容の階層を示す
見出しは、長い文章を見た目で分割するためだけの装飾ではなく、情報の親子関係を示します。
WordPressの投稿タイトルをH1とし、本文では大きな話題にH2、その内訳にH3を使います。
- H1:ランニングシューズの選び方
- H2:初心者が確認したいポイント
- H3:足の形に合うシューズを選ぶ
H2の直下に、そのH2とは関係の薄いH3を置かないようにすると、読者は見出しだけでも記事の流れを追えます。
URLはページの内容を推測できる形にする
URLは短くし、ページのテーマを表す語句を使います。
ランニングシューズの選び方を扱うページなら、「example.com/running-shoes-guide」のように、内容を推測できる形が目安になります。
意味のない文字列や不要なパラメータを増やさず、サイト内で一貫した付け方にすると管理もしやすくなります。
関連情報とサイト内の位置を伝える
内部リンクはリンク先の内容がわかる言葉に付ける
内部リンクは、同じサイト内の関連ページを結ぶリンクです。
リンク先で何がわかるのかをアンカーテキストに含めると、読者は移動する前に内容を判断できます。
「こちらの記事」のような言葉だけにリンクを付けるのではなく、「テクニカルSEOの具体的な施策」のように、移動先を具体的に示します。
同じリンクを何度も置いたり、関係の薄い記事へつないだりせず、本文の理解を補うページに絞ります。
パンくずリストで現在地を示す
パンくずリストは、「トップページ > SEO > 内部対策」のように、サイト内で現在のページがどこにあるかを示す案内です。
読者が上の階層へ戻る経路になり、検索エンジンがサイトの構造をたどる手掛かりにもなります。
ページ名だけを並べるのではなく、実際のカテゴリー構造と一致させます。
構造化データで情報の種類を補足する
構造化データは、ページに書かれた情報の種類を検索エンジンへ伝えるための記述です。
内容と正しく対応する形で実装すると、検索結果で追加情報が表示される可能性があります。
ただし、実装しただけでリッチスニペットやナレッジグラフへの表示が保証されるわけではありません。
本文に存在しない情報を追加せず、ページの内容と構造化データを一致させます。
読みやすさと安全性を整える
画像は容量と代替テキストを点検する
画像は説明を助けますが、ファイルサイズが大きいとページの読み込みに影響します。
TinyPNGなどの圧縮ツールを使い、見た目を確認しながらファイルサイズを小さくします。
代替テキスト(altテキスト)には、画像を見られない場合にも内容や役割が伝わる説明を入れます。
たとえば、写真の内容を伝える必要があるなら、「青空の下を走る人」のように具体的に記述します。
画像だけで説明を完結させず、本文にも必要な情報を残すと理解しやすくなります。
画像や見出しを含む設計を見直す際は、SEOとウェブアクセシビリティの関係も参考になります。
モバイルでも同じ内容を読みやすくする
レスポンシブデザインを採用し、画面幅が変わっても文章、画像、表、リンクを利用しやすい状態にします。
パソコンでレイアウトを整えただけで完了とせず、スマートフォンでも文字の読みやすさや操作のしやすさを確認します。
表示速度は重い要素から見直す
ページの読み込み速度は、読者が内容へ到達するまでの待ち時間に関わります。
まず画像のファイルサイズを見直し、ブラウザキャッシュを適切に利用します。
画像の最適化とキャッシュは別の施策ですが、どちらもページを読み込みやすくするための点検項目です。
HTTPSで安全にアクセスできる状態を保つ
HTTPSは、サイトへ安全にアクセスできる状態を整えるための基本設定です。
一部のページだけではなく、サイト全体がHTTPSで開けるかを確認します。
SEOへの影響だけを目的にせず、読者が安心して利用できるサイトの基盤として扱います。
12項目の実施チェックリスト
- ページが答える質問に合うキーワードを選んだか。
- 読者の疑問に対する答えと判断材料がそろっているか。
- タイトルとメタディスクリプションが本文の内容と一致しているか。
- H1、H2、H3の階層が論理的か。
- 関連ページへの内部リンクに、リンク先がわかる言葉を使っているか。
- 画像を圧縮し、必要な代替テキストを設定したか。
- URLからページの内容を推測できるか。
- スマートフォンでも読みやすく操作しやすいか。
- 画像とキャッシュを含め、表示速度を妨げる要素を見直したか。
- パンくずリストが実際のサイト構造と一致しているか。
- サイト全体をHTTPSで利用できるか。
- 構造化データが本文の内容と一致しているか。
内部対策は一ページずつ改善する
12項目を同時に変更する必要はありません。
まず一つのページを選び、読者の質問、本文、見出し、タイトルの順に内容を整えます。
次に、内部リンクとURLで情報のつながりを確認し、画像、モバイル表示、速度、HTTPSを点検します。
最後にパンくずリストと構造化データが実際の内容に合っているかを確認すれば、改善箇所を見失わずに進められます。

